ファーストレスポンダーとは、急病や事故が起こった場合に、救急車などが到着するまでに職務上で救急の措置が求められる消防職員や警察官、海上保安官、自衛官などを指していました。
近年、生命危機に陥った際の職務上救護義務を有する者の行為と責務が求められるようになり、医療資格を有していない非医療従事者(自衛隊員、警察官、海上保安官、介護士、社会福祉士、ケアマネージャー、病院職員、学校教職員(養護教諭を含む)、保育士、駅員、警備員、ライフセーバー、登山ガイド、スポーツインストラクター、スキーパトロール、消防団など)にも同様の知識と処置がファーストレスポンダーとして求められるようになってきた。
ファーストレスポンダーはただ単にファーストエイドが実施できれば良いわけではない。
ファーストレスポンダーには以下の能力が求められている。
①傷病者が発生したこと早期に認知・発見できる能力
②傷病者が発生した際に関係各所に通報ができ、的確な119 番通報ができる能力
③傷病者が発生した状況や傷病者の状態などの情報を的確に収集できる能力
④傷病者を適切に搬送させる能力とともに、迅速に傷病者の元に到達できる能力
⑤傷病者に適切な観察・ファーストエイド処置・状況判断が実施できる能力
⑥救急隊や医療機関に引き継ぐ際にこれら情報伝達する能力
⑦災害時における多数傷者への対応する能力
⑧ファーストレスポンダーとして正しい救急に関する法律の理解
⑨バイスタンダーへのケア(心的外傷)を行う能力
⑩ファーストレスポンダーとして持つべき医の倫理
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